この度、ジャパン・インバウンドが運営するShikokuTours.comは、JR四国・いよぎん地域経済研究センターと手を組んだ形で、経済産業省による「地域中核企業支援事業」のネットワーク型事業として採択されました。
プロジェクト名は「Welcome to Shikoku」。そのプロジェクトの一環として、2018年7月・8月の二回に渡り、四国を一周しました。一回目はAll Shikoku Rail Pass の7日間のツアーの検証。二回目は外国人目線で四国の伝統工芸、農法、漁法と郷土料理をテーマに検証し、カメラマンのIrwin Wongさんと6日間四国を周りました。また、酒蔵見学・体験ツアーの準備として10月に三好市の蔵を2日間かけて見学する予定です。
今回の事業は、四国や瀬戸内には様々なDMOが最近出来ているにも関わらず、四国の4県を統括しインバウンドの観点で四国をアピールする組織はShikokuTours.com以外実質的にはないという認識で始まりました。そこで、JR四国の新設した「インバウンド戦略担当」が四国ツアーズをプラットフォームとして「Welcome to Shikoku」事業を地域中核企業支援事業とし申請することに決め、その事業が採択されたのです。
「Welcome to Shikoku」は三つの事業で構成されています。
All Shikoku Rail Pass 使用周遊モデルコース下見
伝統工芸と郷土料理の取材とモデルコース作り
酒蔵の取材とモデルコース作り
7月20日~27日にAll Shikoku Rail Pass 使用周遊モデルコース下見を実施しました。このコースの基本は、外国人観光客が手ぶらで四国を電車で周り、駅から観光地(主に代表的な札所と城)を歩き、車が別途で荷物を運ぶこととなっています。英語ができるガイドも同行します。下見の結果、様々な課題が浮かび上がり、今後この課題を解決していく予定です。
また8月1日~6日に伝統工芸と郷土料理の取材とモデルコース作りを実施しました。三好(徳島)、幡多(高知)、大洲・内子(愛媛)の3地域で、今後のインバウンド観光促進のために、外国人目線で四国の伝統工芸、農法、漁法と郷土料理をテーマに検証し、撮影しました。その目的は、テーマに沿ったコンテンツを発掘し、ツアーに組み込めるコンテンツはツアーに利用し、四国の文化的な豊かさをアピールするためです。テーマのコンテンツをターゲットの外国人に強くアピールするために、伝統工芸の撮影を得意とするカメラマン、Irwin Wongさんに撮影を依頼しました。
酒蔵の取材とモデルコース作りは10月、三好市の酒蔵を中心に行う予定です。
今回の事業により、四国全域を渡るインバウンド対応ネットワークが形成され、これからさらにこのネットワークを広げ、対応力を高める方針です。